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模型誌掲載作品

◆夏の陣大坂城炎上

【使用キット】童友社DX姫路城、フジミ大姫路城、小倉城など

月刊アーマーモデリング12月号掲載のために製作した大阪夏の陣で落城する大坂城。慶長20年5月7日夕刻頃の城内の様子をジオラマにした。御殿は中井家本丸図、豊国廟はかなり様式が近いと思われる仙台の大崎八幡神社を参考に自作した。城から脱出する千姫一行のフィギュアも配している。炎上する奥御殿の炎は粘土で自作したものを樹脂に置き換え電飾を入れ、煙はアクリル繊維をつかって形作るなど工夫をした。スケール350分の1。

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掲載内容抜粋

初の模型誌掲載のための作りおろし作品ということで、城郭ジオラマのあらゆる表現技法を散りばめた作品とした。既存キットからのパーツキャッチによる天守、プラ板から自作した御殿や豊国社、レジンキャストで複製した土塀パーツ、石粉粘土による石垣、透明レジンを使った水面、自作樹木、キット付属品のディティールアップによる樹木、フィギュアの設置、電飾、さまざまな地面表現など、テクニック的に盛り沢山な内容となった。

城郭ジオラマ製作のさまざまな技法

◆パーツキャッチによる天守
天守はさまざまな既存キットの屋根パーツを切り貼りして造形した。屋根は50枚以上のパーツを貼り合わせている。

◆自作による建物
御殿や豊国社は図面からおこしたプラ材による自作である。

◆石粉粘土による石垣
石垣は石粉粘土を使用し、石をひとつひとつ彫り込んでいく。千の単位で彫刻していく気の遠くなる作業であるが、独特の質感の石垣が完成する。

◆地面の様々な表情
整えられた庭、人の行き来する地面、放置されたままの草地など、地面の表情をこまかく表現することで情景が生まれる。

◆パーツの複製
土塀など大量に必要となるパーツは原型をつくり、レジンキャストで複製する。

◆透明レジンによる水面
透明レジンを使うと、耐久性のある水面が生まれる。扱いには経験が必要だが、繊細な表現が可能である。

◆炎上シーンを形にする
水と同じく、炎や煙といった本来形のないものを造形するのは試行錯誤の連続である。今回は炎は粘土で作ったものを透明レジンで置き換え、煙はアクリル繊維をニードルでかため、ちょうどフェルトぬいぐるみ制作のやり方で造形してみた。

◆フィギュアや小物の作成
350分の1フィギュアには甲冑や小袖を着せた。本陣旗なども自作した。

◆電飾による効果
炎上する建物と炎には電飾を組み込んでいる。

   
樹木を立てて完成したジオラマ

掲載誌面(一部)

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